H42: 見出し~で、h1,h3,h4 のように、「h2」を飛び抜かすなどして、見出し番号をスキップしても適合か。
WCAGを見ると、
訳注: MDN の <h1>–<h6>: HTML の見出し要素 – アクセシビリティへの配慮で言及されているように、見出しレベルを飛ばしてページを作成する (例えば、
h1
要素の次にh3
要素を置く) と、スクリーンリーダーの利用者がそのページの見出しをナビゲートするときに、ページには存在しないh2
要素を誤って飛ばしてしまったのではないかと誤解する恐れがあることに注意する。H42: 見出しを特定するために、h1 要素~ h6 要素を使用する | WCAG 2.0 達成方法集
とある。
「注意する」である。
なんともグレーな書き方である。
もちろん、スキップしないに越したことは無いし、そうすべきだと思う。
が、適合するかしないか、といえば、適合する、と言えそうだ。
なぜなら
手順の項には以下しか記述がない為だ。
手順
コンテンツが見出しであるときに、見出しマークアップを利用している。
コンテンツが見出しでないときは、見出しマークアップを利用していない。
G141も同じようなもん
ちなみに、AAAであるが、似た達成方法に
「G141: 見出しを用いてウェブページを構造化する」
というものがある。これは、セクションごとに見出しを設置せよ、というものなのだが、こちらも以下のように記述されている。
ページ内の移動と文書の全体的構造の理解を助けるには、コンテンツ制作者は見出しを適切に入れ子にするべきである (たとえば h1 には h2 が続き、h2 には h2 か h3 が続き、h3 には h3 または h4 が続き……といったように)。
G141: 見出しを用いてウェブページを構造化する | WCAG 2.0 達成方法集
こちらもするべきという表現が使われており、H48よりやや強い印象を持つ表現になっているが、見出し番号をスキップすることで不適合になる とまでは言っていない。
検証手順は以下の通り。
手順
セクションで構成されたコンテンツのあるページを調べる。
それぞれのセクションに見出しがあることを確認する。
H69も同じようなもん
見出しは論理的な階層を伝えるためにデザインされている。見出しの階層の中のレベルを飛ばすと、文書構造がきちんと検討されなかったのではないか、又は一部の見出しが意味ではなく視覚的な表現を得るために選択されたのではないか、といった印象を与えてしまうかもしれない。著者には見出しを階層的に入れ子にすることが推奨される。
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